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法名に込める思い ― 院号・位号について

法名を選ぶときに大切にしていることと、院号・位号の違い。宗派の基本と淨泉寺での扱いをご案内します。

法名を考えるとき、淨泉寺では、その方がどのように生き、誰と出会い、何を大切にしてこられたかを伺います。ご家族が覚えている何気ない出来事にも、その人らしさが表れます。

その歩みを、仏さまの教えにたずねながら言葉にすることを大切にしています。立派な経歴だけを並べたり、性格の一面だけで人物像を決めたりするのではなく、ご本人やご家族にとって大切なご縁を考えて選びます。

法名は、仏弟子としての名告りです

浄土真宗では「法名」といいます。亡くなった方を呼ぶためだけの名前ではなく、仏法をよりどころに歩む者の名告りです。生きているうちに帰敬式を受け、法名をいただくことが本来のあり方です。

一方で、実際には生前に帰敬式を受けていない方も多く、淨泉寺でも、ご逝去後に葬儀に際して法名をお付けすることが多くあります。亡くなってからでは法名をいただけない、ということではありません。ご遺族から故人のお人柄や歩み、ご家族とのご縁などを伺い、住職が法名を考えます。

生前に帰敬式を受けて法名をいただくことには、ご自身がその法名を聞き、仏弟子としての名告りをご縁にして生きていく意味があります。葬儀に際して法名をお付けする場合にも、法名そのものの意味に優劣があるわけではありません。

「釋」は、お釈迦さまの弟子であることを表します。真宗大谷派では「釋」「釋尼」の表記について、受式される方の願いを受けとめる取り扱いがあります。受式や表記は、ご本人の思いも伺ってご案内します。

淨泉寺で法名を選ぶとき

お仕事や趣味、家族との関わり、よく口にされていた言葉などをお聞かせください。上手にまとめていただく必要はありません。楽しかった思い出だけでなく、苦労や不器用さも含めた歩みを伺います。

俗名の文字を残したいという思いがあるときは、そのお気持ちもお聞かせください。字の響きや見た目だけでなく、その字が表す意味と、教えとのつながりを考えます。選んだ字の意味も、ご家族に伝わる言葉でお話ししたいと考えています。

院号とは

院号は、法名の前に添えられる「○○院」という称号です。法名そのものとは区別して扱います。当山では、寺院を護持し教えを次の世代へ伝えていく願いとも結びついて、院号法名の授与が行われます。希望されるときはお申し出ください。

院号の有無や文字数を、人の価値や往生の優劣を決めるものとしては受けとめません。ご家族に代々の院号がある場合や、ご本人のお考えがある場合はお聞かせください。必要な手続きやお納めについて、個別に説明いたします。

位号とは ― 宗派の基本と地域の習俗

位号とは、名前の末尾に添えられる「信士・信女」「居士・大姉」などの呼称です。他宗派での意味や用い方には違いがあります。浄土真宗では本来、法名に位号を用いません。院号とは別のものです。

真宗では本来は位号を用いないのですが、地域の習俗やご家族の希望を受けとめ位号を添えています。これは真宗大谷派全体の標準的な表記という意味ではなく、淨泉寺が地域の中で行っている対応です。

位号を添えることによって、仏さまの救いに差が生じると考えるものではありません。従来のお位牌や墓石との関係もありますので、不安がありましたらご相談ください。本山への申請などでは、宗派の定める書式・取り扱いとなります。

大切なのは、名前から何を受けとるか

法名は、その方の人生を短い言葉で評価し切るものではありません。名を呼び、意味にふれることが、亡き方とのご縁と、ご自身の今を見つめる機会になればと願っています。

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参考にした宗派・寺院の案内

宗派の基本と、淨泉寺でのご相談の進め方は区別してご案内しています。

東本願寺「法名をいただく(帰敬式)」