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真宗大谷派(東本願寺) 電話 0283-24-1355
青龍山 大德院淨泉寺

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住職の話 読む目安 約2分

お寺を貫く一本の糸

寺のさまざまな営みを貫くものは何か。寺院の使命を仏法を伝えることから考える。

淨泉寺の本堂と境内

お寺では、いろいろなことをしています。

葬儀を勤めます。法事を勤めます。お墓をお預かりします。納骨もあります。年忌法要や彼岸、お盆の法要もあります。子どもたちがお寺に来ることもあります。地域の方に境内を使っていただくこともあります。

これからの寺を考えれば、新しい営みも必要になるでしょう。

一輪車より、自転車。自転車より、三輪車。

寺の運営という現実だけを見ても、葬儀一本だけに頼っていくのは、なかなか難しい時代になっています。

一つのことだけで支えるより、いくつかの柱があった方がよい。

私は時々、そんなことを「一輪車より自転車。自転車より三輪車」と考えます。

葬儀。法事。墓地。納骨。地域とのかかわり。新しい事業。

寺がこれからも続いていくためには、時代に応じて営みを増やしたり、形を変えたりする必要があります。

けれども、ここで一つ大切なことがあります。

何のために、それをするのか

寺が事業を増やすこと自体が目的になってしまったら、寺でなくてもよくなります。

お寺のさまざまな営みを貫く一本の糸とは何か。

私は、仏法を伝えることだと思っています。

葬儀は、亡き人をご縁として、生きている私が仏法に遇う場になる。

法事も、亡き人をご縁として、今を生きる自分を聞き直す時間になる。

お墓や納骨も、亡くなった人を納めるだけではなく、生きている人が手を合わせ、自分のいのちをたずねる場所になる。

子どもたちがお寺へ来ることも、地域の人と出会うことも、その先に仏法とのご縁が開かれていくなら、寺の大切な営みになります。

寺を残すために、仏法があるのではない

寺を続けるためには、経済的な基盤が必要です。

建物を維持するにも、人が動くにも、お金は必要です。その現実から目をそらすことはできません。

だから、新しい収入の柱を考えることも必要です。

けれども、順番を取り違えたくありません。

寺を残すために仏法があるのではありません。仏法を伝えるために、寺がある。

私は、そこを何度も確かめながら、これからの淨泉寺を考えていきたいと思っています。

一本の糸を見失わない

お数珠には、たくさんの珠があります。

寺の営みも、これから増えていくかもしれません。

珠はいくつ増えてもいい。

時代によって、珠の形が変わってもいい。

ただ、一本の糸だけは見失わない。

それがお寺にとって、一番大切なことなのだと思います。

淨泉寺 住職 釋延洋