泣き声のある本堂
法要中に赤ちゃんが泣いたら迷惑でしょうか。淨泉寺は、子どももお参りする一人だと考えています。

「赤ちゃんを法要に連れて行ってもいいですか」「途中で泣いたら迷惑ではないでしょうか」。よくいただく質問です。
私は、子どももお参りする一人だと思っています。泣くことも、動くことも、子どもにとって自然なことです。
静けさだけが法要ではない
本堂には読経の声があり、鐘の音があり、ときには咳も、赤ちゃんの泣き声もあります。法要は、音を完全に消して整える行事ではありません。いろいろな人が、それぞれの身のままで同じ場に座る時間です。
もちろん、保護者の方が気疲れするほど我慢する必要もありません。外へ出て落ち着いてから戻ってきてもいい。大切なのは、「迷惑をかけない人だけが参加できる」と思わないことです。
大人の側が問われる
子どもの声をどう聞くかは、大人の側の問題でもあります。予定どおり進めたい、静かに聞きたい。その思いが強いほど、思い通りにならない声を「邪魔」と感じます。
そのとき、私は自分の都合を見せられます。本堂は、そういう自分に気づかされる場所でもあります。
子どもが泣く本堂も、静かな本堂も、どちらも同じお参りの場です。安心して一緒にお参りください。
淨泉寺 住職 釋延洋