右手と左手を合わせる
合掌すると、動いていた手が止まり、聞く姿勢が生まれます。形から心へ、合掌という所作を考えます。

右手と左手。普段は別々に動き、物を持ち、仕事をし、遊びます。
その二つの手を合わせると、動きが止まります。背筋が少し伸び、目の前のことに向き合う姿勢ができます。
形から入ること
心が落ち着いてから合掌するのではありません。先に手を合わせることで、心の向きが整うことがあります。
子どもたちも、最初は周りの真似から始めます。けれど毎日繰り返すうちに、自分から手を合わせる姿が見られるようになります。
聞くための手
合掌は、何かをお願いするポーズだけではありません。仏さまの前で、自分の動きを一度止め、聞く姿勢になる所作です。
言葉より先に、身体が教えてくれることがあります。
忙しい日ほど、ほんの数秒でも手を合わせてみる。右手と左手が一つになるその形から、聞く時間が始まります。
淨泉寺 住職 釋延洋
